アザラシやペンギン
象アザラシやアザラシ、ウミウの群れもまた、パタゴニアを世界に知らしめました。自然保護区と国立公園では、保護活動に力を入れています。承認を受けた少数の船舶のみが、イルカとダンダライルカの魔法のようなアクロバットを眺める距離に近づけるのです。
象アザラシやアザラシは海岸の崖から見ることもでき、またノルテ岬の海岸からは堂々たるシャチを、トンボ岬では幾千ものペンギンを見ることもできます。そこではペンギンが9月から3月半ばまで、卵を孵しヒナを育てるために留まります。これほどまで大きな群れの結集を観察できるエリアはパタゴニアでも多くはありません。
サンタクルス州の大西洋岸沿いのモンテ・レオン国立公園では、途方もない種類のパタゴニア沿岸の海洋動物を観察することができます。ペンギンとアザラシの集落はその代表です。カボ県立哺乳動物保護区はサンタクルス州リオガジェゴから135kmにあります。18万羽のペンギンが群れをなすマゼランペンギンの繁殖地です。
夏の間、デゼアード港の近くには、アザラシを観察できるカボブランコ自然保護区があります。そこはアザラシ(lobo marino de dos pelo)が住むのに適した場所です。比類のない自然が際立つデゼアード海岸のサンタクルス自然保護区では、よく動き回るイルカやダンダライルカを観察することもできます。
リオネグロ州のヴィエドゥマ市から60kmのベルメッハ岬自然保護区域は、アザラシ(lobo marino de un pelo)の一番の生息地である海岸沿いの区域を保護するために設立されました。シャチや鯨、イルカやゾウアザラシをも見ることができるでしょう。
フエゴ島の、グランデ島に近いところに、アザラシやゾウアザラシ、アシカを観察するための特別扱いの区域があり、ウミウの群れやクロミヤコドリを観察できます。また夏の間は、ビーグル水道やガブレ島のクルージングが、驚異的なペンギンの群れの生息地を見せてくれます。
鹿のシーズン
勇猛な牡鹿が雌鹿を勝ち取る繁殖期は、より一層の感動を与えてくれることでしょう。しわがれたうなり声、大きな角と角がたてるぶつかり合いの音が静寂を引き裂きます。夜明けと夕暮れ時は、パタゴニアの壮大な空の下を、鹿が駆け巡る様子を眺めるのに理想的な時間帯です。それは主にネウケン州のアルミネから30kmほどの湖や川やナンヨウスギに囲まれたプルマリの辺りで見ることができます。3月はアカシカの繁殖期にあたり、4月はシエルボ・ダーマ(ciervo dama)、そして12月は別名「パードレ・ダビッド」の名で知られる中国鹿の繁殖期です。
その他のラ・パンパ州の観光ポイントとしては、サンタ・ローサのルーロ自然保護公園があります。ここは世界で唯一のカルデンの森の保護区であり、また繁殖期には、アカシカの大群を見ることができます。専門家のガイドが、訪れた人々を豊富な知識で案内し、忘れがたい旅にしてくれるでしょう。
野鳥の生息地
パタゴニアは野鳥にとって、本物の楽園といえるでしょう。
ネウケン州には、生物地理学から見て4つの地域があり、そこでは多様な野鳥の観察に非常に好都合な場所を提供しています。東へ向かっては乾燥した山とステップ平野が広がり、西の方へはマゼランの森とアンデス高原が続きます。
ネウケン州では250種以上の野鳥が集中して生息しています。毎年春が来ると、ロサーレス湖やコロンクラ、プルマリの辺りは、世界中のバード・ウォッチングの愛好家たちの写真撮影の場となります。
フエゴ島を更に南下すると、ビーグル水道やエスタード島があり、その自然保護地区は南フラミンゴからツバメやウミツバメに至るまで、観察することができる特別な場所です。リオネグロ州のヴィエドゥマ市から30kmのところに海岸の町コンドルがあり、ネグロ川が海へと続く河口には、南極バトや鵜、カモメや鷲、雁、ヤマウズラ、シギダチョウ、ダチョウ科のニャンドゥなど、海や岸辺、陸上に棲む121種の野鳥が生息しています。またここはオウムの世界最大の群れが位置するところでもあります。
サンアントニオ湾では、ライチョウなど海岸に生息する渡り鳥が北半球とフエゴ島間の旅の途中に立ち寄っていきます。これらの海岸は国際的に重要な、海鳥の寄港ルートです。
ウォッチングに最適な、野生動物に溢れる大地
パタゴニアの川と湖はその広大な天地をふくめて、動物の種類が多く、例えば、銀狐やニャンドゥ、ピュ―マ、ラクダ科のグアナコ、ハゲコウなどの観察ツアーの度に驚かれます。
保護について学ぶ
パタゴニアでの野鳥や野生動物への関心を深めるためにチュブ州のプエルト・マデリン市には、海のような青色の外観のエコセンターがあります。このセンターでは、パタゴニアの海洋生態系を理解し、いかにそれを守っていくかを学べる、教育的な活動やレクレーションを用意しています。 |