世界の果ての神秘と文化
ウシュアイアでは毎年6月21日、フエゴ島への冬の到来とそれに伴う様々なアクティビティーの開始を祝って、伝統的な祭り「la Noche mas larga(最も長い夜)」が催され、たくさんのショーが行われます。同州にある様々な伝説や芸術、博物館など、1年のどの時期をとっても旅行者を飽きさせることはありません。最初にフエゴ島にやってきた開拓者たちの歴史や先住民族の文化が、個性に富んだ数多くの博物館-ウシュアイアの世界の果て博物館、海洋博物館、ヤマナワールド博物館、エスタンシア「ハーバートン」内のアカトゥシュン博物館、リオ・グランデ市のファグアノ・モンセニョール地方博物館-で入れ替わり立ち代り展示されており、旅を十二分に楽しむためには見逃せないポイントとなっています。
リオ・ネグロの伝統と建築
パタゴニアでもっとも有名な観光地のひとつであるリオ・ネグロ州サン・カルロス・デ・バリローチェ市では、価値ある建築遺産と、音楽や文学、芸術と深く結びついた文化イベントがひときわ異彩を放っています。エル・ボストンの彫刻の森は、非常に個性的でユニークな場所として知られています。またチンパイという小さな村には、古くからの信仰と信心深い祖先への敬意を表してカフェリーノ・ナムンクラ像が立てられています。
ラ・パンパ、人種のモザイク
多くの移民が入ってくる過程でその文化が築き上げられてきたのがラ・パンパ州で、今日でも異なる言語を話す人々が古くからの習慣を守り続けています。オランダを起源とするロス・メノニータスでは、もともとの文化や言語、伝統的生産方法を保持しています。グアトラチェから40Kmのところにあるコロニアを見学する際は、コミュニティー認定ガイドの同行が必要となります。
ラ・ドマ国民祭やフォルクローレ、ラ・サル州祭など数々の祭りは、ラ・パンパに生きる人々の心のよりどころです。また州都のサンタ・ロサ市には、芸術館や自然史博物館、州立古文書館、市民文化センター、スペイン劇場、大聖堂、民芸品市場などがあり、旅行者が様々な日程を組んで訪問できるようになっています。
活気溢れるカロ・ケマード近郊、エスタンシア「ラ・オランダ」にあるアテリエ・オルティス・エチャグエ博物館やチャチャラメンディ食糧雑貨店の見学も、多様な文化への造詣を深めるためには外すことができません。
トアイ地区にあるルーロ保護公園内のエル・カスティージョ博物館や、アルゼンチンの著名な作家の名をとったオルガ・オロスコ文化センター、宗教観光の一環である「Cristo de la Salud(救いのキリスト)」建築群などもまた、訪れる人々をあっといわせる名所となっています。ビクトリア地区では、歴史的な広場や公園、また同地で医者としての輝かしい経歴の幕を開けたレネ・ファバローロを記念して建てられたハシント・アラウスの博物館などを巡ることができます。
サンタ・クルスの歴史的港と博物館
港もまた、民族の文化を知るための切り口のひとつです。歴史的文化遺産に指定されているサンタ・クルス州の港は、パタゴニア文化や、このはるか遠い大地へたどり着いた最初の航海者たちを違った角度から見るきっかけを与えてくれます。サンタ・クルス港や1520年にマゼランによって発見されたデセアード港、パタゴニアで初めて白人女性が住みついたパボン島、イギリスの有名な海賊フランシスコ・ドレークが錨を下ろしたサン・フリアン港は、歴史好きにとって魅力的な観光地となっています。サンタ・クルス州で博物館巡りをする場合、リオ・ガジェゴス市内に州立マヌエル・ヘスス・モリナ神父地方博物館、ロス・ピオネロス(開拓者)博物館、アルゼンチン・マルビーナス博物館、エドゥアルド・ミニッチェリ美術館、パタゴニア南部海洋船舶博物館という5つのポイントがあります。
またデセアード港内のサレジオ会ホセ・マリア・ビューボア神父博物館、サン・フリアン港内の地方海洋美術館、サンタ・クルス港内のカルロス・ボリアリ地方博物館など、各港内にある芸術や歴史、文化がぎっしり詰まった博物館も見逃せません。
ネウケン文化1000年の歴史
マプーチェ族コミュニティーや、音楽とダンスが絶えることない民族の祭り、これこそがネウケンとそこに住む人々の文化的アイデンティティーです。男女問わず自分たちの住む大地に誇りを持つマプーチェ族は、何世代にもわたって受け継がれてきた技術を駆使し、木材や銀の民芸品をつくっています。
芸術の町として有名なサン・マルティン・デ・ロス・アンデスは、すでに知名度の高い彫刻はもちろん様々な形態の芸術作品など、本物の文化に触れることができます。フニン・デ・ロス・アンデスでは、かつては名高いナムンクラ族酋長の墓だったセロ・デ・ラ・クルス(十字架の丘)に実物大の像が林立しており、毎年州各地からプロセシオン(行列)が集まってくると同時に、多くの観光客の注目も集めています。
ネウケン州にある博物館の中で特に傑出しているのが、最近設立された国立ネウケン美術館です。ここは地方部にある唯一の国立美術館本部であり、芸術的価値の高い作品を常時展示している他、毎年世界各地の古典芸術及び現代美術作品を展示するプログラムも組んでいます。
パタゴニアの姿を描き出すチュブーの博物館
パタゴニア及びチュブー州にある素晴らしい博物館では、その独特の文化史を再構築していくことができます。その中でも、ガイマン地方歴史館、ラウソン歴史修復館、ドラボン製粉博物館、コモドロ・リバダビア石油博物館、サルミエント地方博物館、レレケ博物館、トレベリン風車博物館、エル・マイテン鉄道博物館、プエルト・マドリンの海洋・自然科学博物館、エコセンター、プエブロ・デ・ルイス地域博物館及びトレレウ古生物博物館(MEF)などが特に有名です。ウェールズ地方からの移民がパタゴニアで最初につくった町、トレベリンやガイマンでは、ウェールズのティー・セレモニーや昔ながらの伝統菓子、習慣など、同地で新たな歴史を育くんできた人々が何百年にも渡って受け継いできた文化を知り、楽しむことができます。 |